製品のよくあるご質問

  • アクセスポートは付いていますか?また、アクセスポートが付いている場合、大きさを教えてください。
    モデルによって異なります。詳細は下記の表をご覧ください。
    モデル アクセスポート径 アクセスポート位置
    i160/i250 Φ42 mm 背面右上
    150i/240i Φ42 mm 背面右上
    BB150 Φ42 mm 背面右上
    310/320 Φ28 mm 背面右上
    370/380 Φ30 mm 背面右上
    3110シリーズ Φ30 mm 背面右上
    4110シリーズ Φ30 mm 背面右上
    3307/3310 Φ36 mm 背面右上
    3950 外装部:Φ59 mm 内部ダクト:Φ35 mm 左右側面中央
    NeXCell P870 Φ30 mm×2 左右側面
    MaxCell Giant Φ29 mm 右側面中央
    MaxCell MLF 無し -
    aniCell Φ29 mm 背面右上
    MINIcell-35 Φ20 mm 背面左下
    MINIcell Φ11.6 mm 上部左側面
    NeXCell R 無し -
    9000EXシリーズ 無し -
      写真はi160のチャンバー内部。赤丸内がアクセスポート。
  • チャンバー内のクリーンアップはどうすればいいですか?
    付属の取扱説明書に従い、チャンバー内および棚板などを70%エタノールを使用して洗浄します。ヒビテン、スポアクレンズ RTU (アクトリル)過酢酸系除菌剤など他の殺菌剤を使用された場合は、最後に70%エタノールで拭き取ってください。金属製の部品は乾熱滅菌が可能です。樹脂製の部品(ファンインペラーなど)はオートクレーブにて滅菌することも可能です。拭き取りにくい部品は、超音波洗浄器にかけることも有効です。 Thermo Fisher Scientificのダイレクトヒート式インキュベーター、ステリサイクル(370/380)およびステリカルト(3307/3310)は自動で140℃で、ステリサイクル(i160)は自動で180℃での乾熱滅菌処理が可能です。 商品情報:フォーマ ステリサイクルCO₂インキュベーター i160 商品情報:フォーマ ステリカルトCO₂インキュベーター 3307/3310 商品情報:HERAcell CO₂インキュベーター 150i 商品情報:HERAcell CO₂インキュベーター 240i
  • インキュベーターのデータモニタリングをしたいのですが
    Thermo Fisher Scientific社のCO₂インキュベーターには、オプションで4-20mAなどのインターフェースを実装することが可能です。 (i160及び4110は、USBインターフェースが標準装備されています) データモニタリングの詳細につきましては、弊社までご連絡ください。
  • TC(サーミスタ式)センサーとIR(赤外線式)センサーの違いは?
    TC(サーミスタ式)センサーとIR(赤外線式)センサーには次の違いがあります。 TC(サーミスタ式)センサー: CO₂を含む雰囲気内の熱伝導率による抵抗変化を読み取ります。 昔から採用されてきた方式で、安価で実績があります。しかしその反面、温度・湿度変化に影響されやすいため、CO₂濃度は使用される温度・湿度にて安定している状態で調整する必要があります。 IR(赤外線式)センサー: チャンバー内のCO₂を含む雰囲気を赤外線にて測定する方式で、近年採用されつつあります。 温度・湿度に影響されず正確な値を示しますが、複雑な構造・回路を要するために高価であることが欠点です。 参照記事:インキュベータ選択ガイド~温度・CO₂の制御方式
  • インキュベーター内にスターラーやシェーカーを設置したいのですが
    すべてのThermo Fisher Scientific社製インキュベーターには電源コードをチャンバー内に入れるためのアクセスポートをご用意しております。 大型の機器や複数の機械をインキュベーター内でご使用になられる場合は、大型のリーチインキュベーターやMaxCell Giantをお勧めします。 商品情報:リーチインCO₂インキュベーター 3950 商品情報:MaxCell Giant 大型CO₂インキュベーター
  • 低酸素環境下での培養ではN₂ガスの消費量が心配です。
    低酸素制御下では、大気濃度(20.8%)から低濃度まで酸素濃度を下げるため、大量の窒素ガス(N₂)を使用します。 不意のガス欠を防ぐためにも2本のボンベを用意していただき、自動的にガスボンベを切り替えるガスシリンダーオートチェンジャーのご使用をお勧めします。 商品情報:ガスシリンダーオートチェンジャー MODEL 8500,(8420)
  • HEPAフィルターの交換時期は?
    推奨交換期間は以下のようになっています。 期間はあくまで推奨で、置かれている環境により変化する可能性がございます。 HEPAフィルターを装備するワケンビーテック社、Thermo Fisher Scientific社インキュベーターでは、タイマーが内蔵されており、指定期間が経過するとディスプレイに交換を促す警告メッセージが表示されます。(NeXCell R,310シリーズを除く) NeXCell R、NeXCell P870、ユニバーサル(3110シリーズ)、シリーズ3(4110シリーズ)、ステリサイクル(370シリーズ、i160シリーズ)、ダイレクトヒート(310シリーズ):1年間 ステリカルト(3307/3310):6ヶ月  
  • 【動画あり】HEPAフィルターは自分で交換できますか?
    はい、ユーザーさまで交換していただけます。 ラテックス手袋、場合によってはラボウェア・エプロンの装着を推奨します。 使用済HEPAフィルターは、オートクレーブ滅菌後、廃棄してください。 交換方法は、以下の動画をご参照ください。 【動画】 i160/i250 4110/4120/4130/4140 310/320 その他の機種につきましてはサポートデスクにお問い合わせください。
  • CO₂ガス濃度の測定はどうすればいいですか?
    アクセサリーとして、簡易的にCO₂/O₂濃度を測定する「ファイライト」もしくは「IRガステスター(CO₂濃度のみ)」をご用意しております。 簡単に測定することが出来ますので、日常の点検にご利用ください。 また、培地に細胞を入れずチャンバー内に設置し、フェノールレッドの色変化でpHをチェックすることも有効です。 商品情報:炭酸ガス/酸素ガスアナライザー ファイライト 商品情報:ポータブルガスアナライザー
  • CO₂ボンベの寿命はどのようにして見極めればいいですか?
    CO₂ボンベは液化されているため、レギュレーター(圧力調整器)の一次圧では残量を推し量ることができません。通常一次圧は4Mpa(40kg/cm²)程度を示しており、これが低下した場合はボンベ内の液化ガスがなくなったことを意味しており、その後は急激に残圧が低下します。交換の目安には以下の点を参考にしてください。
    • 前回の交換日時をメモしておく。単純ですが傾向性を掴むには効果的です。
    • 大型体重計を使用する。空ボンベの重量から差し引くことで残量を計算できます。
    • オプションのガスシリンダー・オートチェンジャーを使用する。不意のガス欠にも自動でボンベ切替ができますので大変便利です。
    商品情報:ガスシリンダーオートチェンジャー
  • インキュベーターの設置をする上で注意することは何ですか?

    インキュベーターの設置の際には下記の点にご注意ください。

    • 設置する床面が出来るだけ水準が取れており、コンクリートのように硬くしっかりしていること。
    • インキュベーター本体に直射日光が当たらないところ
    • 近辺にディープフリーザーの排気口など、熱源となる機械を設置されないこと
  • どうしてもチャンバー内にカビが生えるのですが

    クリーンアップを繰り返してもカビの発生が抑えられない場合は、弊社までご連絡ください。
    クリーンアップ作業のほか、オゾンを用いた滅菌作業を承ります。

  • チャンバー内の加湿用の水はどようなグレードのものを使用すべきですか?
    弊社では滅菌済蒸留水のご使用を推奨しております。 滅菌済蒸留水を用意できない場合は、出来るだけ綺麗な水のご使用をお勧めします。
  • ウォータージャケット方式とダイレクトヒート(エアージャケット)方式の違いは?
    ウォータージャケット方式とダイレクトヒート(エアージャケット)方式には次のような違いがあります。 ウォータージャケット方式: チャンバーの外周を水が入ったジャケットで囲み、水を加熱することで温度制御を行います。 温度の安定性に優れ、不意の停電でも水で温めているため急にチャンバー内温度が下がる危険性はありません。 ダイレクトヒート(エアージャケット)方式: 温度制御技術の進歩により、近年のトレンドとなりつつあります。 チャンバーの外周をヒーターで覆い、直接温度制御を行います。 頻繁に温度設定を変更したり短期培養を繰り返し行われる場合に適しています。 また、本方式の特性を活かして、高温でチャンバー内を滅菌する機能が付いているモデルもございます (140℃乾熱滅菌:370/380シリーズ、3307/3310シリーズ、180℃乾熱滅菌:i160) 参照記事:インキュベータ選択ガイド~温度・CO₂の制御方式
  • チャンバー内の加湿用の水に防腐剤を入れてもいいですか?
    防腐剤の使用はインキュベータ内のセンサーへの悪影響が否定できませんので推奨しておりません。 加湿用の水にはSDSを1%希釈することで、コンタミネーションの抑制が図れるという報告例があります。 弊社では蒸発バットの中に入れておくだけで約半年間の効果が得られる銀イオン抗菌・水質安定剤(Ag⁺goods!)を販売しております。   商品情報:銀イオン抗菌・水質安定剤 Ag⁺goods!
  • Formaシリーズの最大の特徴とは何ですか?
    Thermo Fisher Scientificのメインラインナップでは、標準でチャンバー内に清浄空気を供給するHEPAフィルターが採用されています。HEPAフィルター搭載機種では、ドア開閉後1分でチャンバー内がクラス100の清浄度に到達します。培養時の最大の問題であるコンタミネーションリスク削減のためにも、HEPAフィルター搭載機種をお勧めします。 HEPAフィルター搭載機種: ユニバーサル(3110/3120/3130/3140) シリーズ3(4110/4120/4130/4140) ステリサイクル(370/380/i160/i250) ステリカルト(3307/3310) ダイレクトヒート(310/320)