コールドチェーン

ThawSTARのパフォーマンス

ThawSTARのパフォーマンス

 

温度再現性の比較

2mlチューブに温度センサー(熱電対)を挿入し、1mlの水を-80℃でCoolCellを用いて凍結保存。37℃ウォーターバスとThawSTARで融解処理(3分間)を行い、5本のチューブで再現性を比較しました。ThawSTARではウォーターバスよりも高い再現性が確認できました。

【Thawing profile and reproducibility】より

1.8mLクライオチューブに1.0mLの凍結保存用培地(10% DMSO/20% FBS/70% DMEM)を分注し、チューブ外周(チューブ表面から0.5mm以内)とチューブ内中央部に温度センサー(熱電対)をセットしましました。サンプルは-80℃で凍結させた後、ドライアイスで冷却したCoolRack(-75℃)で温度維持をした後、ThawSTARにて融解処理を行いました。
融解が完了しチューブがイジェクトされた際には、小豆サイズの小さな氷が見られ、その後チューブを振り温度を均衡化させた後の温度は5~10℃でした。
追記:チューブ内中央部のセンサー温度が急激に立ち上がっているのは、センサー付近の氷が溶け崩壊したことを示唆しています

K562細胞(白血病細胞株):

液体窒素での保存後、3本のチューブを一般的なウォーターバスとThawSTARを使用し融解処理しました。細胞数と生存率を融解初日と培養3日後で比較したところ、いずれの結果においても同等の結果が得られました。
データ提供:MD Anderson Cancer Center

PBMC(末梢血単核細胞):

液体窒素での長期保存の後、3本のチューブを一般的なウォーターバスとThawSTARを使用し融解処理しました。
細胞数と生存率を融解初日と培養3日後で比較したところ、ThawSTARでの結果は従来法と同等でした。
データ提供:Blood Systems Research Institute

【Cell thawing performance compared to bead bath】より

間葉系幹細胞(MSC):
液体窒素に保存した3本のチューブを、ドライビーズバスおよびThawSTAR CFT2を使用して融解処理しました。細胞数と生存率を融解初日と培養3日後で比較したところ、両者にほぼ差はありませんでした。(融解時間:ビーズバス ≻ 5分、ThawSTAR 2.5分)
データ提供:Dr. Min Liu at Children’s National Hospital, DC

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Astero Bio社(旧medcision社)は再生医療・細胞治療分野における、細胞の凍結・融解関連製品に定評のある企業です。同社Webサイトでは、再生医療・細胞治療分野における、細胞凍結・融解の諸問題や標準化、再生医療に関連する様々なトピックスが連載されております。*Astero Bio社は現在BioLife Solutions社に吸収され、BioLife Solutions社が事業を引き継いでいます。トピックスの詳細は<コチラ>からご覧ください。

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