安全キャビネット・クリーンベンチ
当社が販売するバイオハザード対策用クラスⅡキャビネット*とクリーンベンチの選択ガイドです。
ご購入をご検討の際は、下記選択ガイドをご活用いただき、使用目的に合わせて適切な機種をご選択ください。
*日本産業規格(JIS K 3800)での名称
名称 | バイオハザード対策用 クラスⅡ キャビネット |
バイオクリーンベンチ | クリーンベンチ | |
---|---|---|---|---|
気流の流れ | ||||
主な用途 | 環境微生物の混入を防ぎながら 曝露も防ぐ生物実験 |
環境微生物の混入を防ぎながら 行う生物実験 |
環境微生物の混入を防ぎながら 行う生物実験 |
|
主な違い | 作業者 保護性能 |
あり | なし | なし |
開口高さ | 指定 | 任意 | 任意 | |
作業スペース | クリーン | クリーン | クリーン | |
風の循環 | あり | あり | なし | |
型式 | AC2 G4モデル(ESCO社) AC2モデル(ESCO社) タイプA2(昭和科学) |
BCB G4モデル(ESCO社) BCBモデル(ESCO社) |
WCB-750/1000 | |
フィルターの種類 | ULPA(ESCO社) HEPA(昭和科学) |
ULPA(ESCO社) HEPA(昭和科学) |
HEPA | |
外寸法・内寸法 | 上記リンクからご確認ください | 上記リンクからご確認ください | 上記リンクからご確認ください |
作業者の保護 | 試料の保護 | 試料間の相互汚染防止 |
---|---|---|
キャビネット内から汚染エアロゾルが 漏洩しない |
キャビネット内へ汚染エアロゾルが 流入せず、無菌を維持する |
キャビネット内で複数の試料を取り扱う 場合に、試料間で相互に汚染がない |
クラス項目 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
タイプA1 (旧タイプA) |
タイプA2 (旧タイプB3) |
タイプB1 | タイプB2 (全排気) |
||||
封じ込め | 気流により作業台内部からの拡散防止、およびHEPAフィルターにより排気のろ過 | 完全密閉構造であり物品の出し入れはパスボックスによる | |||||
前面パネル構造 | 開放性(ハネ上げ式または、上下スライドシャッター式) | 密閉のため、グローブを通して使用 | |||||
バイオセーフティレベル (BSL=ウイルス、 一般病原体の危険度分類) |
BSL1~3 | BSL3~4 | |||||
使用目的 | ・作業者と環境に対する安全対策 ・無菌操作を必要としない作業 |
・前面開口部の流入空気による作業者の感染防止 ・HEPAフィルターからの無菌空気により、実験物の無菌操作及び試料間の相互汚染防止 ・HEPAフィルターによる排気をろ過し、環境の保護 |
・作業者および環境を危険物から完全に保護 ・最高危険度の実験、操作が可能 |
||||
(ケミカルハザード)有害化学物質、放射性物質を用いる時は、専用に設計されたクラスⅡ型を使用する | |||||||
揮発性有害化学薬品、 放射性物質の使用不可 |
少量の揮発性有害化学薬品、 放射性物質の使用可能 |
揮発性有害化学薬品、 放射性物質の使用可能 |
|||||
汚染 チャンバー |
特に規定なし | 汚染陽圧部が存在しても良い (ただし、リーク試験耐圧構造であること) |
汚染部は陰圧であること、もしくは汚染陽圧部が全て陰圧に囲まれていること | 気密構造とし、120PA以上の陰圧を維持すること | |||
気流方向 | 前面流入空気 | 空気の循環がないこと | 平均流入風速が0.38m/s以上であること | 平均流入風速が0.5m/s以上であること | 無し | ||
給気 | なし | HEPAフィルターにてろ過された空気 | HEPAフィルターにて浄化した無菌空気 (オールフレッシュ式) |
||||
排気 | HEPAフィルターにてろ過し排気する | HEPAフィルターにてろ過し排気、一部は循環 | HEPAフィルターにてろ過し、全量排気する (オールフレッシュ式) |
二重HEPAにてろ過するか、HEPA+燃焼 | |||
従来は屋内排気だが室内排気も可 | 室内排気または排気フード使用による屋内排気 | 単独陰圧ダクトによる屋外排気 | |||||
有害化学薬品等使用時は排気処理が必要 |
項目 | 関係法令 | 本体の設置に関する要求事項 | 定期点検の実施に関する 要求事項 |
---|---|---|---|
法律 | カルタヘナ法 「遺伝子組み換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成16年4月1日)」 |
P2以上にて必要 (エアロゾル発生時) |
記載なし |
改正感染症法 「感染症の予防及び感染の患者に対する医療に関する法律(平成19年6月1日)」 |
必要 (クラスⅡ以上) |
必須 (1~3種は年1回、4種は定期的) |
|
規格 | JIS K3800:2021 日本産業規格 | キャビネットに関する規格のため記載なし | 1年に1回 (腐食性物質を取扱う場合は1年に2回) |
指針 | 抗がん剤無菌調整ガイドライン 「社団法人日本病院薬剤師会:2008年」 |
必要(B2が望ましい) | 半年に1回 |
バイオハザードクラスⅡキャビネットには定期メンテナンスが必要です。
「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の改正(平成19年6月1日)により、1~3種病原体使用施設は1年に1回以上、4種病原体使用施設は定期的に点検を行うことが義務化されました。
必須 ■流入風速と吹出し風速 ■HEPAフィルター漏れテスト(相対濃度計を使用)
任意 ■清浄度検査(パーティクルカウンターを使用) ■気流方向試験 ■騒音試験 ■照度試験 ■各種動作確認
*なお、使用しているキャビネットの検査前には、ホルマリンまたは二酸化塩素による除染作業が必要です。