ピペット・ピペットチップ
ピペットはこまめに洗浄していますか?
日常的なピペットのメンテナンスは重要です。ピペットを洗浄することで、機器やサンプルが汚染されないように維持することができます。
洗浄に関しての簡単なコツを以下にお示しします。
ピペットの汚染除去により、信頼できる実験結果が得られますが、不適切に行われた場合、ピペットのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。以下の手順を実行するときは、十分注意してください。
サンプル | 洗浄剤 | 対応 |
---|---|---|
DNA、RNA | 10%の漂白液またはDNA/RNA用洗浄剤 | 10分間浸します。蒸留水ですすぎます。イソプロピルアルコールで拭き、自然乾燥させます。 |
タンパク質 | 10%の漂白液または洗浄剤(アルコールは使用しないでください)。 | 10分間浸します。蒸留水ですすぎ、自然乾燥させます。 |
RNase | RNase汚染除去液(RNaseAway、RNaseZap)または95%エタノール に続いて3%過酸化水素 |
RNase汚染除去液に1分間浸した後、蒸留水ですすぎ、自然乾燥させます。または、95%エタノールに短時間浸した後、3%過酸化水素水に10分間浸します。すすいで、自然乾燥させます。 |
水溶液 | 洗浄溶液または70%のエタノール | 5分間浸します。蒸留水ですすいだ後、イソプロピルアルコールで拭き、自然乾燥させます。 |
有機溶媒 | 洗浄溶液 | 5分間浸します。蒸留水ですすぎ、自然乾燥させます。 |
放射性サンプル | 高強度放射性汚染物質の除去剤(COUNT-OFF表面用洗剤、Decon 90洗浄剤) | 5分間浸します。蒸留水で3回すすぎます。ガイガーカウンターで放射線量を測定します。所属組織で規定された放射性物質安全ガイドラインに従って、手袋、液体、およびすべての洗浄器具を適切に廃棄します。 |
注意:レイニンのシャフトとチップイジェクターはオートクレーブが可能です。XLS+モデルはピストン部品もオートクレーブが可能です。洗浄剤、特に漂白液を使用するときは、必ず入念にすすいでください。
RNase AWAYとRNaseZapはThermo Fisher Scientificの商標です。COUNT-OFFはPerkinElmer Inc.の商標です。Decon 90はDecon Laboratories Limitedの商標です。
以下のものを使用・準備することで、よりクリーンなピペットを維持することができます。
ぜひご検討ください。
Rainin、GPP、シャフトガード、XLS、およびXLS+は、Mettler-Toledo Rainin, LLCの商標です。
これらピペットのテクニックをまとめたA2サイズのポスターデータ(pdf)が、メトラートレド社HPからダウンロードできます。
ぜひご利用ください。