研究者・医療従事者の安全を守る使命

除染サポート

微生物コンタミネーションの問題

生物学、分子生物学など、バイオ分野の研究において、環境中の汚染源による試料汚染リスクを避けて通ることはできません。試料のコンタミネーションにより、実験を最初からやり直さなければならなくなったり、貴重な試料が汚染されるなど、コンタミネーションが起こった場合には、コスト面や時間、労力といった面でも少なからずダメージを受けることになります。
当社にも、大学、企業を問わずコンタミネーションに関するお悩みが寄せられます。
よく知られていることではありますが、コンタミネーションリスクの軽減には、「無菌操作手技の向上」「微生物を環境中から排除する」という2つの大きな方法を実践することが重要です。

当社の提案

「微生物を環境中から排除する」という点において、空間、機器の除染には従来ホルマリン燻蒸や二酸化塩素除染などがありますが、当社は安全性と有効性を兼ね備えた過酢酸除染をおすすめしています。
過酢酸は主にドライフォグによる除染に使用されており、芽胞菌を含むほぼ全ての微生物に対する障害性を示します。
弊社が提供しているPBio アクトリルは、過酸化水素の含有量が低く、劇物に該当しないことから取扱にも優れており、多くのお客様にご使用いただいています。
下の図は、当社が販売しているSDminiを使用して安全キャビネットやインキュベーターの過酢酸除染を行っているところです。
(黄色の矢印は過酢酸フォグの循環が分かり易いように追加したものです)

実際にお試しいただいたお客様からは、「思っていたより短い時間で終了した」「中和も不要なので安心して使えた」とお喜びいただけました。
勿論、上の例のようなインキュベーター・キャビネット除染なども可能です。
SDmini以外にも、FOGACTも扱っており、除染を行う場合は、予め機器や空間サイズをお伺いし、適切な除染方法を提案いたします。

過酢酸ドライフォグ除染と過酸化水素ガス・ガスプラズマ除染の比較

比較項目 過酢酸ドライフォグ除染 過酸化水素ガス
ガスプラズマ除染
ホルマリン燻蒸
安全性
劇物指定(6%以上)
×
発がん性
有効性
(耐性菌報告あり)
残留毒性 なし なし あり
腐蝕性
後処理 排気・拭き取り 中和・拭き取り 中和・排気・拭き取り
その他のメリット 非劇物 除染時間が比較的短時間 腐蝕性が低い
安価
その他のデメリット 消毒後の酢酸様のにおい
除染時間が長い*
金属腐食性
劇物に該当
金属腐蝕性
高濃度過酸化水素は生体に有害
発がん性
除染時間が長い
残留性