- OD600法、McFarland法(比濁法)により様々なタイプの菌株の増殖率測定が可能
- 幅広いダイナミックレンジ。OD600:0~4A、McFarland:0~16MFU
- E. Coli(大腸菌)や酵母など、様々な菌株を正確に測定。(OD600:@1A:<±0.01 A、McFarland:@0-8MFU:≦±0.1 MFU)
製品紹介
Implen OD600は600nmでサンプルの光学密度を測定するユーザーフレンドリーな装置で、細菌増殖率の測定やMcFarland濁度測定など様々なアプリケーションに最適な装置です。
増殖フェーズ(遅滞期、対数期、静止期、衰退期)を正確に追跡し、回収に最適なタイミングを把握する。
通常、培養はOD600値が0.4程度に達するまで行います。細菌が対数期にあることで、最大限の効率が得られます。
一貫した信頼性のある試験結果を元に、培養の管理を行うことができます。
クリックすると展開します。
※使用においては、一定の制限がかかる場合があります。詳細については弊社までお問い合わせください。
Beer-Lambert(ランベルト・ベール)の法則
Beer-Lambertの法則は、光の吸収とサンプルの特性を関連付ける法則です。サンプルを通過する光の透過率 (T=I/Io I=入射後の光強度 Io=入射前の光強度)、モル吸光係数 (ε)、サンプル濃度 (c)、および光路長(d) の間に対数関係があることを示す法則です。条件を一定の状態に保ったまま、光路長 (光の移動距離) を変更することで、この法則に従った状態でサンプルを希釈することができます。この原理は、NanoPhotometer NP80 および C40、またImplen OD600(DiluCell使用時)で利用されています。
OD600測定の線形範囲
OD600測定における装置の線形範囲は、微生物培養の全体的な増殖サイクルを正確にモニタリングする上で重要です。培養密度をフルに測定するためには、測定範囲は少なくとも2.5OD以上であることが推奨されます。
ただし、死んだ菌の量が多い場合はその線形性に影響を与える(結果に影響を及ぼす)おそれがあることを理解しておくことが大事です。こういった場合、期待する測定範囲において装置の線形性が保たれるよう慎重にパラメータを選択し、サンプルを希釈することが必要になるかもしれません。
DiluCellによる仮想希釈
DiluCellを使用することで、OD600測定時に必要な希釈の手間を軽減し、効率的に測定を行うことができます。この革新的な容器を使用すると、サンプルを仮想希釈することができ、また必要なサンプル量を減らすことができます。
DiluCellは、光路長を1mmに短縮する独自の設計 (DiluCell™ 10)により、 Beer-Lambertの法則を利用してサンプルを10倍に仮想希釈します。DiluCellを使用した仮想希釈により、時間の節約や、希釈ミスの軽減、クロスコンタミネーションの防止が可能です。また、微生物研究において、正確かつ効率的な OD600測定を行うことができます。