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Implen OD600 アプリケーション

Applications

Implen OD600アプリケーション
細菌増殖率測定のための内蔵アプリケーション

Implen OD600には、OD600とMcFarlandプログラムが内蔵されており、サンプルリスト機能により、データ管理やデータのエクスポートを容易に行うことができます。OD600のプログラムでは、600nmにおける吸光度(OD600)を測定することにより、液体培地中の細菌増殖(細菌回収の最適なタイミングを確認したり、増殖ステージを決定するのに重要)をモニタリングすることができます。McFarlandプログラムは標準液と比較することにより、細菌懸濁液の濁度を推定するプログラムで、薬剤感受性試験や植菌などのタスクを効率化することができます。これらの機能により、測定プロセスを効率化し、様々な実験に対して正確かつ信頼性のある結果を提供します。



OD600法は微生物学の基礎で、次の点において重要です。

  • 最適な回収タイミング:収量や品質を最大にする上で、細菌を回収する完璧なタイミングを決定します。
  • 正確なタンパク発現:タンパク質発現プロトコルにおける、誘導時間を正確に測定します。
  • 効率的なクローニング:クローニング手順をモニタリングし、最適化します。

McFarland測定は、OD600に加えて使用できる重要な機能で、細菌密度評価を標準化することができます。これは、次の点に貢献します。

  • 一貫した信頼性のある結果:他の菌株でも均質な測定を実行可能。
  • 細菌密度評価の標準化:様々な微生物実験において重要な、正確かつ再現性のある細菌密度評価を促進します。
  • 高い再現性:一貫した細菌密度基準により、信頼性の高い結果が得られます。
  • 様々な用途に対応:研究・生産など、様々な微生物実験に利用可能。

様々なアプリケーション

Implen OD600は、様々な分野やアプリケーションに使用できるよう設計されています。OD600法による正確な微生物増殖率測定や細菌密度測定は、タンパク質発現や、微生物学、バイオテクノロジーなどの研究で役立つほか、製薬業界など産業分野においてもバイオプロセスモニタリングや、液剤の品質チェックの効率化に貢献します。飲料水試験の濁度評価や自然水域の環境モニタリング、廃水処理効率の評価など、水質モニタリングにおいても本製品を使用して安全基準に対する適合評価などを行うことができます。醸造所やワイナリーでは、発酵プロセスのコントロールや品質評価などにも使用されています。同様に、食品や飲料業界でも、製品加工中における微生物モニタリングや品質評価に使用することができます。医学研究では、OD600法が診断法の開発やワクチン製造で利用されており、環境科学や産業アプリケーションでは、生態系のモニタリングや土壌微生物研究、化学物質の品質管理、バイオレメディエーションなどでOD600を測定する装置が利用されています。

微生物、バイオテクノロジー分野

  • 正確な微生物増殖率と細菌密度測定
  • タンパク質発現研究

    • 最適なタンパク生産のための、正確な細菌密度の測定

    バイオプロセスモニタリング

    • 様々な産業アプリケーションにおけるバイオプロセスの監視を強化

    液体医薬品の品質試験

    • 医薬品の品質管理

    水質モニタリング

    • 飲料水試験の濁度評価
    • 自然水域の環境モニタリング
    • 廃水処理効率の評価

醸造所・ワイナリー

  • 発酵プロセス管理
  • 製品の品質維持

食品・飲料水産業

  • 品質管理
  • 加工過程における微生物モニタリング

医学研究

  • 診断法開発
  • ワクチン生産
  • 環境科学・産業アプリケーション

    • 生態系モニタリング
    • 土壌微生物研究
    • 化学製品の品質管理
    • バイオレメディエーション