製品紹介

ibidi社 ibidi Pump System製品のご紹介

弊社から2020年4月発売のibidi Pump Systemをご紹介いたします。
ibidi pump Systemは、血管内皮細胞など、シェアストレスを受ける細胞培養の為のシステムです。

ibidi Pump Systemの特長

  1. 体液の流れや振動、拍動に合わせた体液の流れなど、体内の環境シミュレーションに最適!
  2. 培地や培地サプリメントは少量でOK!
  3. 全てのインキュベーターや、細胞観察装置への互換性あり!

ibidi Pump Systemのアプリケーション紹介

ibidi Pump Systemは以下のようなアプリケーションにご使用いただけます。

  • 内皮細胞やバイオフィルムなどの長期培養において、特定のシェアストレスを与える場合
  • 生細胞イメージングや免疫蛍光法による、細胞のシェアストレスへの応答分析
  • 毛細血管や静脈、動脈内と同様のシェアストレス環境形成
  • 基板上における浮遊細胞の接着とRolling解析
  • Stop Flow法
  • 三次元培養:間質流

ibii Pump Systemの構成

画像 品名 内容
ibidi ポンプ
  • コンピューター制御の圧力ポンプ
  • 1台で最大4つのFluidicユニットを操作可能
PumpControl ソフトウェア
  • フローアッセイ用の自動フロー制御を簡単に行えます
  • 流速、シェアストレスなどを内部演算します
灌流セット
  • Fluidicユニットに接続するチューブおよびリザーバーのセット
  • 様々な流速や流量に対応するよう設計されています
Fluidicユニット
  • 電気制御バルブにより流路切換えスイッチデバイス
  • 灌流セット(10mL)ホルダーとμ-slideが装備されています
  • インキュベーター内に入れて使用します
  • オプション:2mLおよび50mL灌流セット用リザーバーホルダー

ibidi Pump Systemの技術

ibidi Pump Systemの概要
  • 1台で最大4つのFluidicユニットを操作可能
  • フローは全てラミナーフローです
  • 細動脈や静脈の流れをシミュレートする一方向フロー
  • 振動流により、血管分岐部や弁部の乱流をシミュレートします
  • 拍動流により動脈の環境をシミュレートします
  • 広い範囲の流量設定(0.1~40mL/min)、シェアストレス設定(0.2~150 dyn/cm²)が可能です。*
  • ワーキングボリュームは2.5mL、12mL、50mLの三種類

*灌流セットおよび使用チャネル数によって異なります。

ibidi Pump Systemは、自然なシェアストレス環境を再現します


ibidi Pump Systemは主にibidiポンプ(コンピューター制御のエアポンプ:インキュベーター外に設置します)およびFluidicユニット(培養液リザーバーおよびμ-slide用ホルダー、チューブ、電気制御バルブセット:インキュベーター内に設置)の2つの要素から構成されています。これにより、システムの無菌性を損ねることなく、顕微鏡やインキュベーター内への移動が可能となっています。
ルアーコネクタを利用するオープンアーキテクチャにより、全てのフローデバイスを使用することができます。
PumpControlソフトウェアは、圧力および細胞へのシェアストレスを制御し、複雑なフローパターンのプログラムを可能とします。
大型の顕微鏡インキュベーターにFluidicユニットを設置すれば、顕微鏡下において、直接長時間の灌流アッセイを行うことが可能です。
気泡の発生を防ぐため、設定した温度やCO₂濃度は灌流全体で維持されます。

単一方向フローの原理


まず、Fluidic Unitのリザーバーへ圧縮空気を送り込み、培地へ圧力をかけることにより、μ-Slideチャネル内に流れを発生させます。培地が無駄にならないよう、バルブV1を切り替えることにより、液体培地はリザーバーA、リザーバーBの間を行き来します。
また、チャネル内の流れの向きを保つため、同時にバルブV2が切り替わります。バルブV2に接続されたチューブは交差しており、液体培地は常にチャンネルスライドを一定方向に流れるようになっています。