安全キャビネット・クリーンベンチ
一部の人には理解されていないかも知れませんが、安全キャビネットは単にファンやHEPAフィルターを装備しただけの金属の筐体ではなく、より複雑な装置です。同様に、安全キャビネットを安全に機能させることもまた、単純に「定期的にフィルターを交換する」だけで済むほど簡単なことではありません。
この技術資料は、これらの誤った通説や誤解に取り組み、研究者やキャビネットの使用者、施設の安全担当者などにご理解いただくために作成しました。本資料の内容が、環境の安全性を向上させることを期待しています。
安全キャビネットが安全であるためには次に掲げる幾つかの要件があります。
全ての要因が相互に関連しているため、1つの性能因子の低下がシステム全体の安全性を脅かす可能性があります。例えば、キャビネットには基準を上回る高い集塵効率を持ったフィルターが付いている場合がありますが、封じ込め要求規格に適合していなければシステム全体として安全であるとはいえません。
また、操作者の安全要件という点においては、上記の性能因子は最低限のものであり、国際的なメーカーであるESCO社などが追加で提供する性能は含まれていないことに留意してください。これらの性能因子はまた、製品の保護やクロスコンタミネーションなどのキャビネット内の「性能」変数、また定期的なフィールド認証や適切な設置など、その他の重要な点についてはカバーしていません。
最後に、上述の安全に関する全ての点を理解すること以外で、キャビネットを安全に保つための最良かつ最も簡単な方法は、購入するキャビネットが次に挙げる主要な国際的安全基準に認定されているかどうかを確認することです。
安全キャビネットの基準適合性と承認の確認については、次の方法をお薦めいたします。
ESCO社製品については以下のボタンからご覧いただけます。