可能ですが、ウイルス感染時のM.O.Iは10を推奨します。ウイルス液は500mL培地に希釈されるため、ウイルス液の最終濃度にご注意ください。
目的にもよりますが、BelloCell-500APボトル(灌流)をお奨めします。細胞数計測のためのマトリックスの取り出しや、培地交換の手間を軽減させることができ、扱いやすいのが特長です。
主に付着性細胞の大量・高密度培養が目的です。分泌蛋白質の回収、ウイルスの回収に極めて高いパフォーマンスを発揮します。
BelloCell培養ボトルは、CLASS10000環境で製造されており、QCプロセスも厳格で高く安定した品質を提供しております。IQ/OQやCOQ(品質証明書)を含むバリデーション・認可・cGMP製造用資料についてはサポート致しますので弊社までご連絡ください。
BelloCellのバリデーションプロセスは、ローラーボトルのそれと似ているものがあります。PQ(Process Quality)用には、通常一つのバッチとして、一度にたくさんのボトルをテストする必要があり、細胞増殖と蛋白発現量をチェックいたします。3プロセスの一貫性・再現性を再確認するために、3回のテストが必要です。
各BelloCel培養lボトルには一つのロット番号が付けられ、バッチレコードにて簡単に追跡できることになっております。
洗浄、オートクレーブをかけることを通して再利用できます。
ポンプヘッドはオートクレーブできません。
トリパンブルーは細胞の生死を判定するために使用する試薬で、細胞のタンパクを深青に染めます。死細胞は細胞の損傷により膜の透過率が高いので早く染まり、時間が経つと生細胞も染まります。
クリスタルバイオレット溶液(CVD kit)は、BelloCellで生細胞のみを測定するときに使用します。
同溶液にはTriton Xが十分量存在し、マトリックス付着した細胞の細胞膜を溶かします。
核は溶解せず、マトリックスから外れて、クリスタルバイオレットで蛍光紫に染色されます。このため、一定量の溶液中の核数を測定することで、1枚のマトリックス当たりの細胞数(各数)を算出することができます。
なお、1ボトルあたり、865枚のマトリックスが封入されています。
通常、ガラスボトルのキャップはGL32(Φ32mm)とGL45(Φ45mm)の規格がありますが、チュービングセットに付属するキャップは45mmが採用されています。
特殊なポンプです。プログラムで動かす場の設定は、1日あたりの循環量を入力します。さらに、この循環量を「1日何回に分けて循環させるか」を選択し、プログラム開始時刻を入力して保存します。電源がONの状態で開始時間になれば循環を行います。なお、保存した設定値は、電源OFF後でも保持されます。
基本的には、1Lの培地ボトルを使用する場合、プログラム設定で1日あたりの循環量を1Lにします。2Lの場合は、1日あたりの循環量を1999mLにします。分泌生産時は、この循環量を変化させる事で、より効果的に培地瓶に分泌タンパク質を溜めることができます。そのため、培養中にプログラムを変化させて、より良い設定値を探す事が重要です。
可能ですが、無血清培地は、浮遊細胞用である事が多いため、十分ご注意ください。なお、ご利用の際は、接着細胞用の無血清培地に細胞を順化した上でご利用いただくか、血清培地で培養を開始し、中期段階・飽和状態で無血清培地に切り替えるなどの検討が必要となります。
培地のpHとグルコース濃度を確認して下さい。pHが7.0以下になると、細胞の増殖が止まる傾向があります。pHが7.0以下になっている場合は重曹などで、pHを7.2に戻してください。グルコース濃度が低すぎると増殖が停滞します。
BelloCell-500APやBelloCell-500Pボトルでの灌流培養で、1ヶ月以上の長期培養が可能です。灌流培養時に使用する別置きの培地ボトルの培地の交換を続けるだけで、培地中の分泌蛋白が回収できます。
BelloCellシステムには、グルコース測定キットが付属しております。(できれば)毎日、培地のグルコース濃度を測定してください。エネルギーがない状態が発生すると、細胞が増殖しなくなります。
可能であれば、培地中のグルコース濃度を3g/L以上になるようにグルコース濃縮液を培地に加えて下さい。同時にグルタミン濃縮液も4mMになるように培地に加えて下さい。培地に上記の添加物を入れられない場合、グルコース濃度が0g/Lにならないよう、500mg/L~1g/Lを目安に培地交換を行なって下さい。