製品紹介

McFarlandアプリケーション

McFarlandアプリケーション
(細菌懸濁液密度、濁度)

McFarland比濁法


McFarland(マクファーランド)比濁法は、標準懸濁液と比較することにより、対象となる細菌懸濁液の濃度を推定するための技術として知られています。McFarland標準液は、既知濃度の細菌懸濁液の光散乱に基づいています。単純な方法ではありますが、微生物学的研究においては、一貫性と正確性を備えた効果的な手法です。


McFarland標準液は、様々なアプリケーション、例えば抗生物質の効果を決定する上で、正確な細菌濃度を知ることが必要な薬剤感受性試験などにおいて重要な役割を果たします。その他に、植菌に使用する細菌の調製や、その他の微生物学的アッセイなど、細菌懸濁液の濃度管理にも使用されています。


通常、McFarland標準液の範囲は0.5~1.0で、それぞれ特定の細菌の濃度を表します。例えば、0.5 McFarland標準は、およそ1.5×108CFU/mL(colony forming unit/mL)に相当します。これらの標準液に対し、細菌懸濁液サンプルを視覚的、または装置により比較することで、サンプル中の細菌の濃度を推定することができます。

McFarland比濁法はシンプルかつ再現性のある方法であり、正確な細菌濃度の把握が必要な臨床研究や研究施設、産業分野において、必要不可欠なツールとなっています。

Implen OD600およびMcFarlandアプリケーション

McFarland測定における高い正確性と簡便性

Implen OD600と先進的なMcFarland測定用ソフトウェアの組み合わせにより、McFarland測定を簡単に行うことができ、また極めて高い正確性を有しています。これにより、正確な濁度測定と研究プロセスの効率化を実現します。


Implen OD600は適合性が高く、アダプター不要で様々なキュベットやチューブ(DiluCell、10mm マクロ/セミマイクロキュベット、10/12/16/18mm ガラス/プラスチックチューブ)に対応しています。そのため、サンプルタイプや試験条件に関わらず、シームレスな操作が可能です。

McFarland検量線


McFarlandアプリで測定したサンプルの吸光度(Abs)は、検量線に基づきMcFarland濁度単位(MFU)へ変換されます。このプロセスは、MFUが既知であり、濃度勾配のある各サンプルのAbsを測定し、検量線を作成するところから始まります。各値がプロットされ、濃度が不明なサンプルのMFUを決定するための検量線が作成されます。

McFarlandアプリの優れた機能の一つが、検量線の保存と呼び出しです。特定のチューブや容器に対する検量線データを保存することができるため、装置の電源を落としたとしても、検量線のデータはそのまま保存されます。再校正が必要になった場合、McFarlandアプリの検量線機能のガイドに従って実行することができます。これにより、正確性や信頼性が保証されます。

McFarlandアプリのインターフェースは直感的な操作が可能で、ガイドに従って実行するだけで測定や校正を簡単に行うことができます。校正値はシステムに保存されるため、ユーザーは必要に応じて、簡単にデータを呼び出したりアップデートすることができます。