遺伝子実験機器お客様の声
装置 | CronoSTARTM96 Real-Time PCR System / 4ch (#640231) |
納品日 | 2020年11月20日 |
施設名 | 信州大学基盤研究支援センター 遺伝子実験支援部門(上田キャンパス) |
ご担当者 | 松村 英生 先生 |
信州大学遺伝子実験支援部門(松本キャンパスおよび上田キャンパス)は、信州大学の共同教育研究施設です。この施設は分子生物学及び生化学に関わる実験を行うことができるように、様々な大型の機器から実験に必要な細かな機器までが整備されています。また、信州大学内に限らず、他大学・企業・研究所の方でも利用することができます。
ここ上田キャンパスでは、主に繊維学部の研究室に利用されており、対象となる生物種は、カイコ、植物、微生物、マウスなど多岐に渡ります。
また、やはり主には遺伝子の解析や遺伝子の発現解析が実施されていますが、遺伝子ばかりではなく、たんぱく質の分析や、様々な顕微鏡観察なども行われています。
もともと上田キャンパスではタカラバイオ社のリアルタイムPCR装置を使用していました。
新規で導入するにあたり、性能と価格を重視して検討しておりましたところ、メインとなる遺伝子の発現解析を多検体で実施できる装置としてCronoSTAR96が候補にあがりました。
当施設で実施されるリアルタイムPCRの多くが遺伝子の発現解析が目的なのですが、CronoSTAR96は多色(4色)でのGenotypingにも対応できるため、後々のことも考えると、価格に対する性能として有用と判断し、採用するに至りました。
良かった点
ほぼ毎日最低1ラン、年間300ラン以上使用されており、今後もコロナ禍の収束で使用機会が増えることが見込まれますが、特にトラブルも発生せず、安定して使用できています。
また、装置とソフトウェアの使い勝手が良いと思います。年ごとに使用者となる学生が入れ替わってしまいますが、問題なく使用できています。
時期によっては学生がいつも使っているので、そっと自分の実験をいれるのが大変です。
改善して欲しい点
せっかく4色も搭載していますが、アプリケーションにおいて、もう少し特徴として活かして欲しいと思います。本装置を使用してGenotypingを検討していますが、欲しい情報が少なく、また、ソフトウェアを使用していて色々試してみないと分からない点があるため、より使いやすくなるよう改善してもらえればと良いと思います。
ご協力ありがとうございました。