培養関連

初めての庫内設置型除染バリデーション装置 FOGACT

FOGACTは、密閉された実験機器庫内に過酢酸薬剤を噴霧し、空間除染する、初めての除染バリデーション装置です。

特長

  • 小型・軽量で様々な実験機器庫内に設置できます。
  • CO₂インキュベーターなら、およそ1時間、安全キャビネットなら、およそ2時間で完了。
  • ドライフォグにして噴霧するから、庫内を濡らさず、拭取り等の後処理の手間や二次汚染の危険性がありません。
  • 庫内の温湿度条件から最適な除染時間を自動計算。
  • 稼働中の温湿度ログを自動記録(USBメモリ差込時)。
  • 使用する過酢酸系除菌剤「アクトリル」は、米国EPA※及びFDA認可品でCEマーク取得の実力派。(※EPA Reg.No.52252-7)
  • 芽胞菌・真菌・ウイルスを含むすべての微生物に有効。
  • 人に対して安全で、生分解性があり、残留毒性もありません。

ラボのスタイルに合わせた多様な利用シーン

  • 安全キャビネット
  • 安全キャビネット
  • 使用後の厳密なチェンジオーバーに。
  • 安全キャビネット
  • CO₂インキュベーター
  • カビや細菌の増殖防止に。ドナー細胞の入れ替え時に。厳密なチェンジオーバーに。
  • 安全キャビネット
  • 遠心機チャンバー
  • 遠心チューブに付着した飛沫、エアロゾルによるクロスコンタミネーションの防止に。
  • 安全キャビネット
  • パスボックス
  • 清浄エリアに搬入する機材・消耗品による微生物の持込防止に。P3ルームからの持ち出し容器の外側の除染に。

除染バリデーションとしてのFOGACTの利用

庫内BI設置例 BI培養結果例(PC:陽性コントロール、NC:陰性コントロール)

指標菌のBI(バイオロジカルインジケーター)を庫内に設置し、培養試験をおこなうことで、除染効果のバリデーションが可能です。

従来の手作業による清拭では、除染効果を確認する方法がありませんでした。
FOGACT除染バリデーションツールに含まれる、BI(バイオロジカルインジケーター)を庫内に設置し、除染終了後に培養試験を行うことで、 除染効果を確認することが可能です。

FOGACTによる過酢酸除染の優れた効果

10⁶個の細菌芽胞や、10⁶個真菌胞子を短時間で死滅させます。

CO₂インキュベーター

BI設置場所及び培養結果
BI 上段 中段 下段
真菌胞子10⁶ 陰性(−) 陰性(−) 陰性(−)
細菌芽胞10⁶ 陰性(−) 陰性(−) 陰性(−)

※初期温度/37℃ 初期湿度/33% 除染時間/54分

安全キャビネット

BI設置場所及び培養結果
BI 中央
真菌胞子10⁶ 陰性(−) 陰性(−) 陰性(−)
細菌芽胞10⁶ 陰性(−) 陰性(−) 陰性(−)

※初期温度/23℃  初期湿度/64% 除染時間/137分

FOGACTによる除染効果真菌胞子(10⁶個)Aspergillus brasilus(NBRC 9455)のBI(自社調製)、及び細菌芽胞(10⁶個)G.stearothermophilus(ATCC #7953)のBIを庫内に設置して、FOGACTにより除染を行った後、それぞれ培養を行った結果

過酢酸の幅広い抗菌スペクトル

消毒用エタノールや次亜塩素酸では除菌出来ない、細菌芽胞にも高い効果がありながら、残留毒性がなく人に対して高い安全性。PBioアクトリルは劇物ではありませんので管理も容易です。

消毒剤の種類 一般細菌 黄色ブドウ球菌 緑膿菌 耐性菌 結核菌 真菌 芽胞
過酢酸
グルタラール
ホルムアルデヒド
次亜塩素酸ナトリウム
消毒用エタノール ×
ヨードホール
クレゾール ×
グルコン酸クロルヘキシジン × × ×
塩化ベンザルコニウム × × ×
両性界面活性剤 × ×

構成と仕様

FOG発生器

使用時:
W65×D136×H118(mm)
ノズル収納時:
W65×D136×H84(mm)

W100×D36×H167(mm)

付属品:ACアダプター、FOG発生器用ケーブル、USBフラッシュメモリ、100mLビーカー、PBio アクトリル クリーンルーム仕様、タッチペン、センサー固定用クリップ 各1個