対物レンズ各倍率のworking distance(mm)は以下の通りです。
Celloger Nano - 2x: 11.35, 4x: 9.5, 10x: 8.33
Celloger Mini Plus - 2x: 11.35, 4x: 9.5, 10x: 8.33
Celloger Pro - 2x: 12.17, 4x: 7.26, 10x: 6.33
RGB形式で直接画像ファイルを分離すると、強度値が1/3まで低下する傾向があります。これを避けるため、Converterソフトウェアによる画像の変換の前に、Image FormatウインドウのMonochromeオプションにチェックを入れてください(次の画像参照)。
次のような解析が可能です。より詳細な内容については、ユーザーマニュアルの「データ分析」または「シングル画像またはタイムラプス画像の処理」のセクションを参照してください。
【Celloger Analysisソフトウェアで実施可能な主な解析】
デフォルトでは、取得した複数のJPG画像をマルチページに結合したTIFF形式で撮影されます。このため、撮影時にはTIFF以外の形式で保存することはできません。JPGやPNGなど、他のフォーマットでの画像が欲しい場合、画像変換プログラムである「CellogerImageConverter」を提供いたします。
利用していません。高解像度カメラを組み合わせたユニークな設計により、位相差に匹敵するクリアな画像を取得することができます。
ラグやフリーズが起こる場合、Cellogerソフトウェアと異なる他のソフトウェアが動いており、容量を圧迫していることが原因と考えられます。また、Scanソフトウェア使用中に、Windowsのアップデートが実施された場合、プログラムの妨げになる可能性があります。そのため、Windowsの自動アップデートはOFFにしてください。
Analysisソフトウェアについては、PCのスペックにもよりますが、高解像度の画像の処理を行っている際にフリーズする可能性があります。フリーズが頻発する場合は、画像を取得する際に画質を落とすことを検討してください(Scanソフトウェア > メニュー Tool > Preference > Miscellaneous)。
また、使用するPCの必須・推奨スペックは次の通りです。
必須 | O/S | Windows 10以上 |
---|---|---|
接続ポート | USB3.0以上またはLANポート(※) | |
推奨 | プロセッサ | CPU 3GHz以上 |
ストレージ | 1TB以上 | |
モニター | 1920mm × 1088mm |
現在、ScanおよびAnalysisソフトウェアの料金は全て本体購入時の費用に含まれています。また、これらの付属のソフトウェアは全てライセンスフリーでご使用いただけます。
画像取得にかかる時間は、イメージングの設定(例:オートフォーカス頻度や、Zスタック、ステッチングの有無)により異なります。オートフォーカスの設定をせず、明視野で画像を撮影するだけの場合は次の時間を参考にしてください。
96ウェルプレート | 1ポジション (中央からA1への移動) |
プレート全体 (1ポジション/ウェル) |
---|---|---|
Mini Plus | 15秒 | 12分50秒 |
Pro | 5秒 | 5分10秒 |
サンプル容器のフタに結露が発生し、光が妨げられたことにより起こった可能性があります。結露は、容器と周囲の温度差により発生します。これを防ぐため、使用前に装置をインキュベーター内に30分以上(Nano)もしくは1時間(Mini Plus)~2時間(Pro)以上置いておき、温めておくことが重要です。容器を長時間室温に置いていた場合、タイムラプス観察を開始する前に、フタを温めるか、容器を数分インキュベーター内に置いておくことで結露の発生を抑えることができます。また、タイムラプスのインターバルが短すぎる場合、装置から発生する熱により結露が発生する可能性があります。この場合、タイムラプスのインターバルを長くすることで結露の発生が抑えられます。
結露は装置の設置状況により発生することがあります。次のチェックリストを確認してください。
チェックリスト | 推奨事項 |
---|---|
装置のファン孔がブロックされていませんか? | ファンによる空気の流れが阻害されている場合はその原因を取り除いてください。 |
装置がインキュベーターのドアの近くや壁際に設置されていますか? | 冷却ファンによる気流を確保するため、周囲から10cm以上離して設置してください。 |
装置本体のファンは稼働していますか? | Scanソフトウェアの画面上でファンのアイコンがONになっているか確認し、インキュベーター内の本体のファンが正常に稼働していることを確認してください。 |
細かくZ位置を合わせるためジョグボタンを使用するか、オートフォーカスを使用してください。詳細な方法については、装置のユーザーマニュアルを参照してください。輪郭がはっきりと見えない場合、光源コントロールで光の強さや露出、ゲイン、オフセットを調整し、最適な明るさになるようにしてから、ツールメニューで明るさとコントラストを調整し、より鮮明に見えるようにしてください。
はい、Cellogerにはインスタント記録(プレビュー画面の記録)の機能があります。File保存アイコンをクリックすることで、画像として記録し、保存することができます。また、ツールメニューのPreview Recordを有効にすることで、ストリーミング中に画面に表示した画像を動画として記録し、保存することができます。
各装置の蛍光フィルター範囲に適合する蛍光色素の使用を推奨します。以下の表は、Curiosis社内でテストを行った色素です。
緑色フィルター 励起:470/40 蛍光:510lp |
赤色フィルター 励起:525/30 蛍光:570lp |
||||
---|---|---|---|---|---|
色素 | Ex(nm) | Em(nm) | 色素 | Ex(nm) | Em(nm) |
Fluorescin(FITC) | 498 | 517 | Rhodamine B | 540 | 584 |
CellTox Green | 485-500 | 520-530 | Acridine Orange | 503 | 530/640 |
PKH67 | 490 | 502 | PI | 536 | 617 |
Calcein-AM | 494 | 517 | PKH26 | 551 | 567 |
CellTracker Green CMFDA |
492 | 517 | CellTracker Orange CMTMR |
541 | 565 |
DCF-DA | 504 | 529 | tdTamato | 554 | 581 |
EGFP | 488 | 507 | TMRM | 548 | 574 |
緑色フィルター 励起:470/40 蛍光:540/50 |
赤色フィルター 励起:562/40 蛍光:641/75 |
||||
---|---|---|---|---|---|
色素 | Ex(nm) | Em(nm) | 色素 | Ex(nm) | Em(nm) |
Fluorescin(FITC) | 498 | 517 | tdTomato | 554 | 581 |
CellTox Green | 485-500 | 520-530 | mCharry | 587 | 610 |
Calcein-AM | 494 | 517 | CellTracker Orange CMTMR |
541 | 565 |
CFDA, SE(CFSE) | 492 | 517 | PI | 536 | 617 |
CellTracker Green CMFDA |
492 | 517 | EthD-1 | 528 | 617 |
EGFP | 488 | 507 | Rhodamin B | 540 | 584 |
はい、選択に応じて異なる色で行うことができます(Tool > Preferences > Merge Layer(コンフルエンシーマスク)/Appearance(スケールバーなど))。
細胞は、染色試薬や光への曝露により影響を受けることがあります。それらの要因は細胞により異なるため、細胞に合わせて染色試薬の適切な濃度や光の強さ、露出時間を決定することが重要です。なお、細胞内で新たな蛍光色素が発現しない実験系の場合、撮影時間が長くなるほど、蛍光は減衰していきます。
デフォルトでは、Celloger Scanソフトウェアで画像をマージした際、バックグラウンドノイズを抑えるため、一定の基準を下回った蛍光は蛍光画像から除去されます(しきい値処理)。蛍光シグナルが低い場合、この蛍光しきい値処理により、マージ画像に蛍光が表示されない可能性があります。これを避ける場合、画像撮影前に、Celloger Scanソフトウェアでマージ設定を変更することができます。もし、既に画像を撮影している場合、Celloger Analysisソフトウェアで設定を変更して再保存してください。より詳細な内容については、ユーザーマニュアルの「画像マージ」のセクションを参照してください。
電源を入れた後は、装置は動かさないようにしてください。装置は起動時に装置の自己キャリブレーションを行います。装置を動かすと、座標の基準点がずれるおそれがあります。動かしたことで座標がずれた場合は、再起動を行ってください。