CASES
問題解決事例

生産用インキュベーターの問題点

近年の再生医療や細胞治療ニーズの高まりにより、本来研究用途であったCO₂インキュベーターが製造目的で運用される事例が増えつつあります。しかし、現状の製品は必ずしも特定細胞加工施設（CPC/CPF）における、GMP（Good Manufacturing Practice）やGCTP省令（再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令）ベースでの運用に最適化されているとは言えません。

当社の提案

弊社は長年の輸入製品販売と自社製造品の経験と知見に基づき、製造性と信頼性、管理コストの低減といった要求を満たす、「細胞製造のための装置」としてのCO₂インキュベーターを開発しました。
細胞製造においては、一般的には150Lから180Lといったミドルサイズの製品が多く採用されていますが、大量培養の手段として大型インキュベーターの採用が生産性向上に貢献すると考えたことが、大型の細胞生産用インキュベーターの開発に繋がりました。

大型のインキュベーターはそのチャンバーサイズの大きさから、温度分布やドア開閉による環境変化、結露など様々な問題を抱えてきましたが、「大型でありながらもミドルサイズに匹敵する性能と品質を実現する」をテーマに、性能面で妥協せず問題に取り組み、様々な試行錯誤の結果、独自のエアー循環システムとヒーター制御技術を完熟させ、クラスでも最高レベルの性能を実現するNeXCell P870 生産用大型インキュベーターの開発に成功しました。